季節が変わるたびに頭を悩ませるのが「衣替え」です。夏物と冬物の入れ替え作業は、時間も手間もかかり、面倒に感じる人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は衣替えをスムーズにおこなうためのタイミングや、衣類収納のコツ、注意点について解説していきます。効率的な収納方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
衣替えはいつおこなう?
衣替えのタイミングは、一般的に気温を基準に考えるのがおすすめです。明確なルールはありませんが、地域や個人の感じ方によって変わってきます。一般的に、夏服から冬服への衣替えは、最高気温が15℃を下回る頃が目安です。具体的には、10月から11月頃が適しているでしょう。逆に、冬服から夏服への衣替えは、最高気温が25℃を超える頃が目安とされています。こちらは5月から6月頃が一般的です。ただし、近年は季節の変わり目が曖昧なことも多いため、移行期間を2、3週間設け徐々に移行するといいでしょう。
たとえば、秋口には薄手の長袖やカーディガンなどを準備しておき、気温に合わせて少しずつ衣替えを進めていくと、急な気温の変化にも対応しやすくなります。また、春と秋も衣替えをおこなう場合は4月と9月のはじめにおこなうといいでしょう。
衣替えをラクにする衣類収納のコツ
面倒な衣替えをスムーズにするためには、日頃から効率的な収納を心がけることが大切です。まず、衣類を収納する前に、来シーズンも着るか、捨てるか、リサイクルするかをしっかり見極めましょう。サイズが合わなくなったものや傷んでしまったもの、もう何年も着ていないものは思い切って手放すことで、収納スペースにゆとりが生まれます。次に、アイテムごとに分類して収納しましょう。トップス、ボトムス、アウター、インナー、小物など、種類別に分けることで、どこに何があるかひと目でわかりやすくなります。また、システム収納のようなフレキシブルに内部をカスタマイズする収納も、衣替えの手間を大幅に軽減できるのでおすすめです。
たとえば、可動式の棚やハンガーパイプを設けることで、季節やアイテムの量に合わせて高さを自由に変えられます。冬は丈の長いコートやダウンジャケットを掛けるためにハンガーパイプを高めに設定し、夏はシャツやブラウスを多く収納するために上下にハンガーパイプを設けるなど、季節ごとに最適な収納スペースを作り出すことが可能です。
また、引き出し式のユニットやバスケット、仕切りなどを組み合わせることで、かさばるニットや小物類もすっきりと整理できます。衣替えの際には、夏物と冬物を完全に分けて収納するのではなく、普段から着用する頻度の高い衣類を使いやすい位置に配置し、シーズンオフの衣類を上段や下段に収納するといった工夫もできます。
たとえば、シーズンオフの衣類は、埃をかぶらないように不織布の収納ケースに入れて、クローゼットの上部に保管するといいでしょう。
衣類を収納する際の注意点
衣類を長期的に良い状態で保管するためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。汚れが落ちているか確認する
まず、衣替えの前に、必ず衣類を洗濯し、汚れをしっかり落としてから収納しましょう。一見きれいでも、皮脂や汗、食べ物のシミなどが残っていると、カビや虫食いの原因になります。とくにウールやシルクなどの天然素材は虫食いの被害に遭いやすいため、防虫剤を一緒に入れるといいでしょう。防虫剤は衣類の上に置くと薬剤の成分がすみずみまで届きやすくなります。
衣装を詰め込みすぎない
また、衣類を詰め込みすぎないことも大切です。衣類と衣類の間に適度な隙間を空けることで、通気性が良くなり、湿気がこもるのを防ぐことが可能です。衣類同士の摩擦も少なくなるので、生地が傷みにくいという効果もあります。湿気対策を徹底する
収納スペース全体の湿気対策も大切です。クローゼットや収納スペースに湿気がたまると、カビや嫌なニオイの原因になります。定期的に扉を開けて換気したり、除湿剤を置いたりして、湿気をコントロールしましょう。衣類のたたみ方もポイント
また、衣類をたたむ際は、シワになりにくいように、襟や袖、ボタンがある部分は内側にたたむのがコツです。とくに、ニットやトレーナーなどはハンガーにかけると型崩れしてしまうため、たたんで収納するのがおすすめです。収納ケースに立てて収納すると、何がどこにあるかひと目でわかり、取り出しやすくなります。