間取りやインテリアにこだわりを持った住宅は、心を豊かにします。毎日過ごすからこそ、居心地の良さは重要です。そこで、収納にも注目しましょう。近年、お掃除ロボットが稼動しやすい部屋『ルンバブル』が人気です。物を浮かせて収納することで、ストレスフリーの生活が実現します。収納の工夫を理解し、快適空間を手に入れましょう。
そもそも「ルンバブル」な部屋とは?
近年、多くの家庭でお掃除ロボットが普及しています。そして、お掃除ロボットが稼働しやすい部屋が『ルンバブル』です。代表的なブランド『ルンバ』から生まれた造語になります。ここでは、ルンバブルな部屋の特徴を理解しましょう。ルンバブルな部屋にする目的
お掃除ロボットのメリットは、全自動で床を美しく仕上げることです。忙しい家庭にとって、心強いアイテムとなるでしょう。しかし、室内環境によっては、掃除途中で稼働が止まることもあります。ルンバブルな部屋は、お掃除ロボットの弱点を回避させることが目的です。稼働を止めず、機能を発揮させる環境を作りましょう。
主なお掃除ロボットの弱点
まずは、お掃除ロボットの弱点を理解することが重要です。お掃除ロボットは、床のチリ・ホコリを吸い込みます。しかし、大きなゴミや物は吸い込まないため、床の整理整頓が必須です。衣服やおもちゃなど、稼動ルートに置かないようにしましょう。そして、段差がある場所も苦手です。乗り越える力がなく停止の原因になります。また、落下防止センサーが付いていますが、床の素材などによっては性能が不確かです。床面はフラットな状態を維持しましょう。
そして、お掃除ロボットより狭い通路は、物理的に通れません。家具や家電の配置には気を付けましょう。
ルンバブルな部屋づくりのポイント
ルンバブルな部屋にするためには、様々な工夫が必要です。とくにお掃除ロボットのサイズ感を意識し、空間を作ることが求められます。すぐにできることもあるので、ぜひ考えてみましょう。ここでは、部屋作りの注意点を具体的に解説しています。
家具選び
家具は、お掃除ロボットの稼動に大きく影響します。とくにベッドやソファーは、床から10センチ以上の高さが必要です。ひっかからず、前進するための高さを確保しましょう。また、ダイニングテーブルや椅子は、脚と脚の距離感が重要です。間を通り抜けられるよう、36センチ以上を選びましょう。そして、カーペットやマットの厚みにも配慮が必要です。段差が生じないよう、2センチ以内の薄手タイプが向いています。また、毛足が長いとひっかかるため、短めであることが必須です。
床にものを置かない
お掃除ロボットのルート確保のために、床に散らかるものを無くしましょう。稼働前に、必ず片付けることが重要です。ごみ箱など軽いものは、椅子やテーブルの上に移動すると良いでしょう。また、ダイニングテーブルに、椅子のひじ掛けを引っかけて浮かせると、空間が広くなります。よりスムーズに稼動するため安心です。さらに床から浮かせて、収納を作ると手間がかかりません。収納家具とは異なり、床からの高さを考えずに済みます。
また、冷蔵庫などにマグネット収納を付けても良いでしょう。床に物を置かない生活は難しいように思えますが、工夫によって解決します。
浮かせる収納を有効活用するのも大切
お掃除ロボットのルート確保のために、浮かせる収納は効果的です。床が広々とするため、充分に機能を発揮します。また、片付けの手間が軽減するため、日々のストレスになりません。ここでは、浮かせる収納の具体例を紹介しています。テレビ台
壁掛けテレビを使用する場合、テレビ台も壁掛けにすると良いでしょう。収納部分を増やしつつ、脚が邪魔にならないため便利です。DVDやゲーム機器など、すぐに片づけられます。また、ケーブルを隠せるタイプは、見た目もスッキリするためおしゃれです。ルンバブルを意識しながら、センスの良い部屋が作れます。
本棚
本棚は安定感を出すために、床面に密着するデザインが多くなります。脚付きであっても間隔が狭く、お掃除ロボットが稼働しにくいアイテムです。そこで、本棚を床から浮かせて、壁面に設置させると良いでしょう。視線の高さにすることで、お掃除ロボットのサイズが気になりません。また、手が届きやすいので、すぐにしまえることもメリットです。本だけに限らず、収納BOXを置き、細かい日用雑貨をしまうのも良いでしょう。収納家具を置くよりも、利便性が高くなります。
ワークスペース
仕事・趣味・子供の学習を行う、ワークスペースを設ける家庭は増えています。そこで、デスクを置かず、壁面から台がでる設計がおすすめです。脚が無いため、お掃除ロボットに影響しません。また、使わない時はフラットに閉じるため、空間を有効的に使えます。PCや文房具など、よく使う物の収納場所としても便利です。