おすすめの壁面収納3選

限られたスペースを有効活用し、部屋をスッキリ見せるのが壁面収納の魅力です。しかし、多くの製品があり選び方に迷う方も多いでしょう。

そこで今回は、特長の異なるおすすめの壁面収納3選をご紹介します。ご紹介するのは、施工が簡単な「フィットラック」、デザイン豊富な「ランバーシリーズ」、高耐荷重の「SSシステム」の３つです。

それぞれの魅力を比較し、あなたにぴったりの収納を見つけてください。

フィットラック（株式会社藤山）

株式会社藤山の「フィットラック」は、壁面収納の施工における常識を変える画期的なシステムです。独自のレールを採用することで、従来は難しかった取り付け工程を簡略化し、短時間で設置を完了できます。

ここでは、その優れた施工性と、暮らしの変化に対応できる柔軟な使い勝手について見ていきましょう。

独自レールで施工時間を短縮

フィットラックの最大の特徴は、独自の「FKレール」を採用している点です。一般的な壁面収納では、複数の縦レールを一本ずつ垂直かつ平行に測りながら取り付ける必要があり、高度な技術と手間が必要でした。

しかし、フィットラックなら横方向のFKレールを水平に取り付け、そこに縦のFKスリットを引っ掛けるだけで基準が決まるため、従来の工法よりも設置が簡単です。フィットラックの仕組みにより、施工にかかる時間を短縮できます。

背面支持だけで十分な強度を保てるため、壁全体への下地補強も不要で、特定のポイントに下地があれば設置可能です。新築時はもちろん、リフォームやDIYでの後付け設置でも、特別な技術なしでスピーディかつ正確に、プロ並みの美しい収納空間を作り上げることができます。

変化に合わせてレイアウト自由自在

フィットラックは、設置したあとも暮らしの変化に合わせて自由に棚やパーツを組み替えられる柔軟性があります。棚板やハンガーパイプなどのパーツは、25mm間隔で細かく高さを調整できるため、収納したいモノのサイズにぴったり合わせられ、デッドスペースを作りません。

フィットラックのレイアウト変更には、ドライバーなどの工具は不要です。パーツを少し持ち上げて手前に引くだけで簡単に取り外しや移動ができるため、DIYに不慣れな方や女性でも、思い立ったその時に模様替えできます。

例えば、お子様が小さいうちは低い位置におもちゃ収納や通園グッズ置き場を作り、成長に合わせてハンガーパイプの位置を高くして制服掛けにするなど、家族の成長とともに形を変えることが可能です。また、豊富なオプションパーツを組み合わせることで、クローゼットだけでなく、玄関やランドリー、リビング収納などにも最適化できます。

生活するうえでの「使いやすさ」に合わせて進化し続けるフィットラックは、長く愛用できる、欠かせないパートナーとなるでしょう。

ランバーシリーズ（南海プライウッド株式会社）

南海プライウッドの「ランバーシリーズ」は、インテリアとしての美しさと高い機能性を兼ね備えた収納材です。芯材が詰まった構造によりミリ単位での自由なカットが可能で、どのような空間にも隙間なくフィットするオーダーメイドのような収納を実現します。豊富なデザインと、設置場所に特化した高機能な棚板の魅力を見ていきましょう。

ミリ単位のカット対応と豊富なデザイン

ランバーシリーズの最大の魅力は、設置スペースに合わせてミリ単位でサイズを調整できるオーダー対応力です。棚板の内部まで芯材が隙間なく詰まった構造になっているため、カットしても切断面がきれいに仕上がり、どの位置でもビスを強固に固定できます。ミリ単位でサイズ調整できるため、既製品で生じやすい中途半端な隙間や、壁のわずかなくぼみなどのデッドスペースも、無駄なく収納スペースとして有効活用することが可能です。

また、デザイン性の高さも特長で、カラーバリエーションがたくさんあります。部屋のフローリングや建具の色とコーディネートしたり、アクセントカラーとして取り入れたりと、収納を単なる「物を置く場所」ではなく、インテリアの一部として楽しみたい方に最適です。

リアルな質感を追求した木目調から、モダンな空間に合うシンプルな単色まで幅広くそろっています。

設置場所に最適な素材の棚板

収納場所の環境は部屋ごとに異なりますが、その違いに合わせて最適な機能を持った棚板を選べる点がランバーシリーズの特徴です。例えば、湿気がこもりやすい洗面所や脱衣所には、水気に強い耐水仕様の棚板が活躍します。水滴がついても内部に染み込みにくいため、腐食やカビを防ぎ、水回りを清潔に保つことが可能です。

また、キッチンで炊飯器や電気ポットを使用する場合には、熱や油汚れに強い耐熱・耐汚染性能を持つタイプを選ぶことで、衛生的に使えます。高温の蒸気が当たっても変質しにくく、調理中に飛び散った油汚れもサッと拭き取るだけで簡単なお手入れが可能です。

日常的に物の出し入れが多いクローゼットや子ども部屋には、傷や汚れ、粘着テープに強い特殊コーティングが施された高耐久タイプがよいでしょう。油性マジックの汚れも乾拭きで落とせる場合があり、長く美しい状態を維持できます。

適材適所の素材を選ぶことで、日々の家事ストレスを減らし、快適な暮らしが可能です。

SSシステム（株式会社ロイヤル）

株式会社ロイヤルの「SSシステム」は、収納のプロも信頼を寄せる圧倒的な強度と安全性が最大の特徴です。耐荷重性能に優れており、重たい荷物を収納してもたわみにくく、長く使えます。

SSシステムの頑丈さと、用途に合わせて選べる2つのシリーズもおすすめです。

高い水準の耐荷重とロック機能

SSシステムの特筆すべき点は「頑丈さ」です。とくに「シューノ32」シリーズは、最大で約100kgという高い水準の耐荷重を誇ります。大量の衣類はもちろん、重たい工具や家電、飲料水のストックなどを載せても棚がたわみにくく、長い期間の使用が可能です。

棚を支えるブラケットには、独自のロック式抜け止め機能が標準装備されています。安全性にも配慮したシステムも特長のひとつです。

棚板を差し込むだけで自動的にロックがかかり、下から衝撃を受けても簡単には外れません。地震の揺れや、お子様が誤ってぶつかった際の棚板落下事故を未然に防ぎ、家族の安全を守ります。

強固に固定されつつも、レイアウト変更時の取り外しはワンタッチで可能です。

サビに強く用途で選べる2シリーズ

長く住み続ける家だからこそ、収納システムには高い耐久性が欠かせません。SSシステムは、湿気や腐食に強い特殊な表面加工が施されており、サビにくい点が特長です。

塩水噴霧試験などの厳しいテストをクリアした耐腐食性により、湿気がこもりやすい洗面所や脱衣所、結露が心配な北側のクローゼット内部でも、清潔で美しい状態を長期間保つことができるでしょう。メンテナンスの手間が減り、買い替えのリスクも下がるため、経済的にも優れた選択肢といえます。

設置場所や収納量に合わせて選べる2つのシリーズ展開も魅力です。リビングや玄関、キッチンなど、細々とした雑貨や日用品を収納したい場所には、棚板の高さ調整が細かくでき、見た目もスマートな「シューノ19」が適しています。

一方、大量の衣類や重い工具、アウトドア用品や備蓄食料などを保管するパントリーやガレージには、高耐荷重で頑丈な「シューノ32」が最適です。「SSシステム」を使い分けることで、家中のあらゆる場所で、用途に合う無駄のない効率的な収納空間を実現できるでしょう。

目的や場所に合った収納を選びましょう

今回は、おすすめの壁面収納として「フィットラック」「ランバーシリーズ」「SSシステム」の3つをご紹介しました。

施工のしやすさとレイアウトの自由度を重視するなら「フィットラック」、インテリアに馴染むデザイン性とミリ単位の調整力を求めるなら「ランバーシリーズ」、そして重量物を安心して収納できる圧倒的な強度が必要なら「SSシステム」がおすすめです。

それぞれに異なる特長があるため、設置する場所や収納したいモノに合わせて最適なシステムを選びましょう。

まずは各社の公式サイトで詳細を確認し、理想の収納空間づくりにお役立てください。